銀行員の用語集

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ウォーターフォールとは

プロジェクトファイナンスやアセットファイナンスにおいて、対象プロジェクトが生み出したキャッシュは、各種費用、修繕、元利金支払いその他に充当されることになるが、それらの支払の順序に優先劣後関係を つけたものを、ウォーターフォールと呼ぶ。ウォーターフォールに従った支払を確実にするため、信託ないし銀行の口座による管理がなされることが多い。

(出典 日本政策投資銀行ホームページ)

 

キャッシュフローの管理は、プロジェクト・ファイナンスの特徴といえるものであり、事業会社の収入が事業継続のための公租公課・営業費用の支払いや元利金返済等に適切に充当されることを確保するとともに、事業会社が、金融機関等の同意を得ることなく予め決められた使途以外の使途に金銭を支出することを禁ずることを目的とする。かかる目的のために、事業会社名義の預金口座は、基本的に金融機関等を代理・代表する特定の金融機関(エージェント行などと呼ばれる)に開設され、口座からの出入金は全て当該金融機関に監視され、管理される。このような預金口座は、複数開設され、融資契約において、口座間の送金、出入金のタイミング、資金充当の優先順位や条件等の資金管理ルールが厳格に定められる。このような仕組みは、金銭に見立てた水が上から順に流れ落ちてそれぞれの段階の器に満たされていく様子に喩えて、キャッシュ・ウォーターフォール(Cash Waterfall)などと呼ばれる。

(出典 法と経済のジャーナル 発電事業とプロジェクト・ファイナンスの最新実務動向)

 

事業リスクファイナンス、あるいはプロジェクトファイナンスというのはキャッシュフローに依拠したファイナンス手法であると申し上げました。このキャッシュフローをきちっと明示的に管理するために、「キャッシュウォーターフォール」という考え方をとります。事業の収入、これをまず把握する。そして、その収入、キャッシュフローをどう使うかという順番づけをやっていきましょう、事前に決めておきましょうという考え方であります。資金充当規定というものを決めておいて、お金が入ってきたら、それをどんな順番で、どんな使い道に使うのかということをきちっと決める。それをエージェント銀行(幹事銀行)に口座をつくっておいて、その口座を使って管理していく。図の上からお金が入ってきましたら、滝のように流れていきますので、キャッシュウォーターフォールと呼んでいます。注目をいただきたいのですが、この順番は案件によって様々なんですけど、普通、キャッシュウォーターフォールの一番上に来るのが、まず税金、次に運営経費であります。要するに、税金と運営経費をまず払っていただく。これにより事業がちゃんと回ることを確保する。それでなおかつ残ったお金を優先ローン、劣後ローン、それから最後は配当という形でファイナンスの方へ回していくと、これが1つの典型的な考え方であります。

(出典 CFO フォーラム・ジャパン 講演録 2006.12.7 PFIから事業リスクファイナンスへ)