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コミングリング・リスクとは

コミングリング・リスクとは債券に関するリスクのひとつで、債権を保有していた企業が回収した資産証券化商品のキャッシュフローが、他の資産のものと混同(commingle)されて、一般債券として見なされるリスクのことを言います。これはプロジェクトファイナンスのような特定の資金の流れを、個別に把握する必要がある形態の取引において発生する可能性があります。企業が経営難に陥っている時に発生することが多いリスクのひとつです。

(出典 東海東京証券ホームページ)

 

サービサーが回収した資産証券化商品のキャッシュフローが他の資産のものと混同(commingle)され、一般債権として見なされるリスクのことをいう。

(出典 野村證券ホームページ)

 

証券化にあたり、しばしばSPVが証券化対象資産からのキャッシュフローの管理および回収を自らは行わず、第三者に対して当該キャッシュフローの管理および回収を委託することがある。当該第三者が倒産した場合には、日本法上は、金銭について占有と所有が一致するというドグマから、当該SPVは当該第三者に対して回収金の引渡請求権という無担保の債権を有するに過ぎないことになる。無担保の破産債権は倒産手続において減額されることがほとんどであるから、当該SPVは回収金全額の回収を図ることができないこととなる。
特に日本における金銭債権を裏付けとする証券化においては、対象となる金銭債権の譲渡後において、SPVがオリジネーターに対して当初のサービサーとして当該金銭債権から生じるキャッシュフローの管理および回収を委託することが通常であり、オリジネーターによって引き受けられるサービシング業務に関してコミングリング・リスクが存在することとなる。

(出典 asialaw JapanReview January 2007/西村あさひ法律事務所)

 

Commingleとは混同、合同のことで、対象プロジェクトが生み出した金銭は、支払の順序に関する事前の取り決めと、口座管理を行う金融機関とが存在しない限り、親会社・オリジネーター等関係者の固有の財産と混同され、各種費用・元利金返済への必要金額の充当がなされなくなる虞があり、これをコミングリングリスクという。それを防ぐための技術が、ウォーターフォールと口座管理である。

(出典 日本政策投資銀行ホームページ)