銀行員の用語集

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コンティンジェント・キャピタルとは

英語でContingent Capitalと表記され、Contingentは不測、Capitalは資本の意味を持ち、不測の事態に備えた資本のこと。金融機関が発行する証券において、経営破たんなどの一定の条件が認定され次第、株式に強制転換したり、債務の返済が猶予される特約条項が付いた証券を指す。株式転換条項付き劣後債や元本削減条項付き劣後債といった名称で発行される債券がその一般例。一定の条件のことをトリガー条項と呼び、こうした債券は相対的に高利回りとなる特徴を持つ。 

グローバルな金融危機再発防止の観点から、金融システムの健全性維持のため国際決済銀行(BIS)がバーゼル3と呼ばれる規制を導入。その中で、国際業務を行う銀行の自己資本比率に関する見直しにより、資本に組み入れ可能な証券としてコンティンジェント・キャピタルの要件を満たすよう定め、一般的な劣後債などの証券に比べ条件を強化している。

(出典 野村證券ホームページ)

 

コンティンジェント・キャピタルとは、不測の事態に備えた資本のことです。金融機関が発行する証券のうち、経営破綻などの一定の条件が認定され次第、株式に強制転換したり、債券の返済が猶予される特約条項がついた証券のことを指します。一般的な例としては、株式転換条項付き劣後債や元本削減条項付き劣後債という名前で発行されている債券を挙げることができます。これらの特約条項が有効になる条件のことをトリガー条項と呼び、こういった債券は他の債券と比較して相対的に高利回りとなります。

(出典 東海東京証券ホームページ)

 

コンティンジェント・キャピタルとは、ひらたく言うと、「条件付資本」である。具体的には、ある一定の条件(トリガー)が充足された場合に、発行体の資本に転換されるか、もしくはその元本を削減されるという条項を含む証券をいう。

コンティンジェント・キャピタルは、2008年の金融危機以降の金融規制強化のコンテクストで取り上げられ、2009年11月3日のロイズ・バンキング・グループによるココ・ボンド(CoCos:コンティンジェント・キャピタルの一種で、トリガー充足により資本に転換される債券商品をいう)の発行で注目を集めた。直近では、2011年2月14日・17日のクレディ・スイスによるココ・ボンドの発行が大きく取り上げられた。

コンティンジェント・キャピタルは、その損失吸収力をもって、金融危機の再発防止に対する解決策の一つとなることが期待されている。金融安定理事会(FSB)は、システム上重要な金融機関(SIFIs)、当初は特にG-SIFIs(グローバルなSIFIs)については、新しい銀行の自己資本規制であるバーゼルⅢ(2013年1月1日より段階的に実施)で合意された最低水準よりも高い損失吸収力を備えるべき旨提言しており、その方法の一つとしてコンティンジェント・キャピタルの導入を挙げている。そして、バーゼル銀行監督委員会は、バーゼルⅢの追加規制として、国際的に活動する銀行が発行するノンコアTier1とTier2資本商品を対象として、コンティンジェント・キャピタル条項を発行条件に含むことをノンコアTier1とTier2への算入要件とするルールを公表している。

(出典 大和総研グループホームページ)