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自然利子率とは

自然利子率とは景気の影響が緩和状態にもなく引き締められた状態にもなく景気に中立的な状態にある実質利子率の事を指します。このような実質利子率が中期的または長期的に続くような状態であるのであれば潜在的成長利率と類似しており、同時に経済が今の状態のまま安定しているとも言えます。経済が安定する事によって物価の変動が起こりにくく結果的には安定した消費市場であるとも捉える事が出来、安定した経済市場と認識する事が出来るメリットがこの自然利子率を見る事によって発生します。

(出典 東海東京証券ホームページ)

 

景気への影響が緩和的でも引き締め的でもない、景気に中立的な実質利子率のこと。利子率にも名目と実質があり、名目利子率から期待インフレ率を差し引いたものが実質利子率。実質利子率は消費や投資に影響を与えるといわれている。中長期的な実質利子率は潜在成長率と類似するとされている。なお、自然利子率は中立利子率もしくは均衡実質金利と呼ばれることもある。

(出典 野村證券ホームページ)

 

自然利子率は、景気を過熱させも冷やしもしない中立的な金利水準のこと。経済学的には、完全雇用の状態で貯蓄と投資を等しくさせる均衡実質金利と定義される。

(出典 週刊エコノミスト2017年10月31日号)

 

景気(産出ギャップ)への影響が緩和的でも引締め的でもないという意味で、景気中立的な実質利子率である。

(出典 日本銀行ワーキングペーパーシリーズ 自然利子率について:理論整理と計測)

 

自然利子率の概念は、長期均衡、短期均衡のいずれが達成されている場合の概念として捉えるかにより、以下のように2通りに分類することができる。
• 短期均衡的な自然利子率は、毎期発生する様々な経済ショックの影響を打ち消して産出ギャップを不変に保つことにより、常に安定的な経済成長を実現させるような実質利子率である。経済ショックに応じて、短期的に変動する。
本稿では、これを単に自然利子率と呼ぶか、または短期自然利子率と呼ぶ。
• 長期均衡的な自然利子率は、経済ショックを無視できる長期安定的な成長経路上で実現する実質利子率(一定値)である。短期自然利子率の長期平均値に相当する。本稿では、これを長期自然利子率と呼ぶ。両者の関係は、次のように整理することができる。

短期自然利子率=長期自然利子率+各種経済ショックに起因する短期変動 

一般に、自然利子率という用語が使われている場合、短期・長期いずれの概念を意味しているのかに注意を要する。従来は暗黙のうちに長期自然利子率を想定することが多かったが、最近では、短期自然利子率を踏まえた議論も増えてきている。

(出典 日本銀行ワーキングペーパーシリーズ 自然利子率について:理論整理と計測)