銀行員の用語集

金融全般の用語をここで

実質とは

特定の時点を基準に、「名目値」から物価変動による影響を除いた数値が「実質値」デフレの影響で、名目GDPはマイナスだが、実質GDPはプラスで推移した。経済成長率は金額ベースで把握するため、名目値だけで見ると、物価の上昇・下落によって影響を受けてしまいます。物価の上昇・下落による影響を差し引いた実質値で見ることにより、実感に近い形での経済成長率を把握できるようになります。また金利にも「名目金利」と「実質金利」があります。実質金利は、名目金利から物価上昇分を差し引いたものです。デフレが進む中、円高が加速した理由として、名目金利から物価上昇率を差し引いた実質金利が高いことから、円が買われたと考えることもできます。

(出典 東海東京証券ホームページ)

 

「お前、意外と太っているな…」。仕事仲間で温泉旅行に行った時のことだ。風呂に入ろうと服を脱いでみると、一人のおなかが注目を集めた。服を着ている時はスリムに見えたのだが、実際にはかなりおなかが出ていたのだ。「着やせ」して見える場合がある一方で、太って見える「膨張色」があるなど、服装によって体形の見え方は異なってくる。
 経済も同じようなことが起こる。物価の変動によって、経済活動の見え方が変わってくるのだ。GDP(国内総生産)をはじめとして、経済データは生産物の価格を合計して算出される。したがって、物価が上昇すれば、生産活動に変化がなくてもGDPが増えて好景気に、反対に物価が下がれば、GDPが減少して不景気に見える。物価という「服」によって、経済活動の動きがゆがんで見えてしまうということになる。
 そこで「名目」と「実質」という区分けが生まれた。名目は物価を調整しないそのままのデータ、物価の変動を除いたものが「実質」。物価という服を着たものが名目で、裸になった状態が実質となる。

(出典 イミダス)