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貧困率とは

国民生活基礎調査における相対的貧困率は、一定基準(貧困線)を下回る等価可処分所得しか得ていない者の割合をいいます。 貧困線とは、等価可処分所得(世帯の可処分所得(収入から税金・社会 保険料等を除いたいわゆる手取り収入)を世帯人員の平方根で割って調整した所得)の中央値の半分の額をいいます。 これらの算出方法は、OECD(経済協力開発機構)の作成基準に基づきます。

(出典 厚生労働省「国民生活基礎調査(貧困率)よくあるご質問」)

 

低所得者の割合や経済格差を示す指標。収入から税金や社会保険料を引いた可処分所得を高い順に並べ、中央の額の半分に満たない人が全体に占める割合が「相対的貧困率」。17歳以下の子どもを抽出する「子どもの貧困率」も、親の所得などを用いて同様に算出しています。これらの率が高ければ、低所得層に人口が集中し、経済格差が拡大していることになります。厚生省(現厚生労働省)が1985年から3年に1度調査し、2006年から結果を公表しています。

(出典 三井住友DSアセットマネジメントホームページ)

 

所得が低く経済的に貧しい状態にある人が全人口に占める割合。絶対的貧困率と相対的貧困率がある。絶対的貧困率は、十分な所得がないため最低限の生活必需品を購入できない人の割合。世界銀行では、1日の所得が1.90米ドル相当額(貧困ライン)未満で生活する人を絶対的貧困層と定義している。相対的貧困率は、国民の所得分布の中央値の半分に満たない世帯の割合。先進国では、絶対的貧困状態ではなくても相対的貧困層となる場合がある。

(出典 デジタル大辞泉)

 

国民全体のうち、所得が低く経済的に貧しい状態にある世帯の割合を示す指標。貧困率には、国民ひとりひとりの所得を試算し、全国民を所得が高い順番に並べたとき、真ん中の人の所得の半分(貧困ライン)に満たない人の割合を示す相対的貧困率relative poverty rateと、生存に必要な最低限の収入を得られない人の割合を示す絶対的貧困率absolute poverty rateの2種類がある。このほか相対的貧困に該当する世帯の18歳未満の子供の数を、子供全体の数で割った「子供の相対的貧困率」という指標もある。日本で貧困率、子供の貧困率という場合、相対的貧困率をさすことが多い。日本では国民全体の貧困率よりも子供の貧困率が高くなっており、その対策が社会的課題となっている。
 経済協力開発機構(OECD)は相対的貧困率について「等価可処分所得(世帯全体の可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した数値)の中央値の半分(貧困ライン)に達しない世帯員の割合」と定義し、この計算式に従って相対的貧困率が国際比較されることが多い。日本では2009年(平成21)に、厚生労働省が2006年時点の相対的貧困率を15.7%と初めて公表し、以後3年ごとに発表している。日本の相対的貧困率は2009年時点で16.0%、2012年時点で16.1%と徐々に悪化。OECD加盟国の平均値(10.6%、2008年報告)より高く、国民のほぼ6人に1人が貧困状態にある。とくに子供の貧困率は2012年時点で16.3%と国民全体の貧困率を上回り、OECDに加盟する先進34か国中で9番目に高い数値であった。これはバブル経済崩壊後の非正規雇用労働者の増加に加え、低所得家庭に育った子供が満足な教育を受けられずに貧困に陥る「親から子への貧困の連鎖」が増えているためと分析されている。とくに、ひとり親世帯の相対的貧困率(2012年時点)は54.6%と高い。ただし相対的貧困率は、あくまで国民の所得の格差を示す指標であり、OECD計算式の可処分所得には資産が含まれておらず、日本の経済実態を反映していないとの批判がある。
 絶対的貧困率は、世界銀行が1970年代に提唱した概念で、生きていくうえで最低限必要な衣服費、食費、住居費、医療費、光熱費などをまかなえない世帯割合を意味する。ただし、世界銀行が「1人1日1.9ドル未満で生活」と定義しているほか、40歳未満死亡率や成人非識字率を組み合わせた数値による定義など、国・地域や国際機関によって基準がまちまちで、国際比較はむずかしい。[編集部]

(出典 日本大百科全書(ニッポニカ))

 

相対的貧困とは、その国の等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した所得)の中央値の半分に満たない世帯のことを指し、子どもの貧困とは相対的貧困にある18歳未満の子どもの存在及び生活状況のことを指します。
こういった子どもたちは、毎日の衣食住に事欠く「絶対的貧困」とは異なりますが、経済的困窮を背景に教育や体験の機会に乏しく、地域や社会から孤立し、様々な面で不利な状況に置かれてしまう傾向にあります。

(出典 日本財団ホームページ)